在日モンゴル人により、モンゴル文化の発展と継承を促進するために、2019年2月にモンゴル文化学会を創設した。従ってモンゴル国(9144人、日本法務省によるデータ)と内モンゴル自治区とほかの地域のモンゴル人(約2万以上、モンゴル人組合の推測による)を合わせて約3万人以上のモンゴル人が日本に在留している。さらに、日本国籍を持つモンゴル人や永住権を持つモンゴル人を含むとその数はもっと大きくなるだろう。これらのモンゴル人の中、1/3が学生や研究者としても、この数は1万人を上回り、非常に大きな数である。しかし、実際はモンゴル人の文化活動や教育に関する組織が少なすぎでいる。こうした中、在日モンゴル人である青年(若手)研究者をはじめ多くの方によりモンゴル文化学会を組織する願望があった。
モンゴル文化学会は、モンゴルに関するあらゆる文化の研究を行い、その成果を発表や論文の形でモンゴル人の中で共有する。場合によって、文化活動や交流会を行い、積極的にモンゴル文化の発展と継承に貢献することを趣旨する。それでは、モンゴル文化というのは一体何か。まず、文化は何かから説明しておきたい。文化の概念を初めて体系的に定義したE.B.タイラー(1871)の言葉を借りれば文化は、「知識、信仰、芸術、論理、法、慣習そのほか、社会の一員としての人間によって獲得される能力と習慣の複雑な総体である」という。つまり、慣習そのほかには、集団に決まりきった行動パターン以外に、その集団の社会、政治、歴史、言語、文学、教育と言った様々な社会科学的な総合概念が含まれる。さらに、アイデンティティそのものも文化の凝縮された一形態と考える。そして、モンゴル文化というのは、文化の前に修飾語としてのモンゴルを付け加え、モンゴルに関するあらゆる文化を指す。モンゴル文化学会は、モンゴルに関する社会科学的な研究や交流を行う組織である。
モンゴル文化学会メールアドレス:mglculture&yahoo.co.jp(&は@に替えてください)